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ポジティブ"ヤンデレ"ヒーローが公爵令嬢の孤独を救う

本の情報

  • 作者:麻生ミカリ
  • イラスト:Fay
  • 出版:竹書房/蜜猫novels (2023/1/10)

あらすじ・主な登場人物

公爵令嬢オーレリアは、王立魔法学院の入学式当日に、自分が前世で開発していた乙女ゲームの世界で生きていることに気づく。おまけに、どの展開を辿っても、自分は悲惨な結末を迎える悪役令嬢だった。
破滅ルートを避けるべく攻略対象外の婚約者を探しているオーレリアに、第三王子のシリルが結婚を申し込む。実は昔からオーレリアのことを遠くから見守っていた()シリルの溺愛があっという間に始まってしまい…

感想

最強チートモブ×全然悪役ではない令嬢のお話。微妙なストーリー強制力?なのか、ヒロインと攻略キャラのオーレリアへの絡み方が最後まで好きにはなれなかったが、オーレリアは一貫して大人の対応。開発者故のキャラへの広い愛なのだろうか。

そんなオーレリアを更に何重にも輪を掛けた愛で抱き潰す婚約者のシリルは、割と前半から終盤にかけて元気に明るくポジティブ"ヤンデレ"し放題である。
だが、転生という秘密を抱えるオーレリアの寂しさを察し、彼女の言葉に耳を傾けて全肯定してくれる優しさを持っているシリルだからこそ、オーレリアも彼を受け入れ、救われたのだと思う。ので、これは最早ヤンデレではないのでは?ただの超素敵なヒーローでは?という気もする。

ヤンデレものの読みすぎかもしれないが、溺愛との境界線がいつもわからないなあと思う)

 


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